** ユニテ・ダビタシオン/マルセイユ **





アレックス君に

マルセイユのユニテに

行きたいと頼みました



「まかせて、

そこなら友達住んでるから、

よく知ってるよ。」











アレックス君は

ユニテの駐車場まで

送ってくれて

「じゃね、あとで迎え来る。」

実家にちょっと

寄ってくるそうです









ピロティからして

かっこいい



知らなければ

ただの集合住宅








オナガドリをよく見かけます




   記念写真その1



このマルセイユのユニテはコルビュジェのデザインで、1952年完成しました。どこにでもある集合住宅じゃないか、と思われる建物ですよね。そうなんです、そのどこにでもあるというのが凄いところなんです。すなわち彼が、世界中のどこにでもある集合住宅の原点を設計したというわけです。 現にマルセイユの町にもこれと似た建物が多くあります。実は、日本に帰ってきて驚いたことがあります。自分の家の目の前に、マンションが2棟建っていますが、そのうちの1棟はこのユニテそっくりなんですよ、彼の影響力の大きさを実感しましたね。

サヴォア邸は博物館になっていますが、このユニテは50年経った現在も現役です。みんながふつうに暮らしています。中にはホテルが併設され、スーパー、パン屋、雑貨屋などもあります。僕たちがホテルのロビーに入っていくと、いました、いました、建築図面が入っているのでしょうか、大きな筒を抱えた、いかにも建築家という感じの宿泊客が。ちょうどチェックアウトしていました。わかりますよ、建築好き、デザイン好きはここに泊まってみたいですよね!次回チャンスがあれば、ぼくもこのホテルに泊まってみたいものです。











ホテル入口







バーカウンター















テラスからの眺め







Cap Croisette












記念写真その2

     長〜いベンチ





屋上にやってきました

地中海が見えますよ











眺めよし

天気よし

気持ちよし!







コルビュジェはこの建物を、船をイメージしてデザインしたそうです



子供用プールもあります

上の建物では絵画教室







ノートルダム寺院も

遠くに望めます













タワーマンション群





ミニ体育館

体操教室やってます











ねー、気持ちいいよ



だれですか

寝そべってる方?






下の写真、よーく見てください。壁にレリーフがあります。そして赤い柱の右側に四角い窓のようなものがあります。これらはどちらもコルビュジェが提唱した「モデュロール」の概念を表しています。この窓は、建物の表から見ると、何だかわかりませんが、中から見ると、壁のレリーフと同じく、手を挙げた男性の姿がデザインされた、ステンドグラスだとわかります。「モデュロール」は、183cmの男性が手を挙げると、その高さが226cm、ヘソの位置がちょうど半分の113cm(デザイン編に、この四角い窓の拡大写真がありますので参照してみてください)、この寸法を住宅の基本にする、という考え方です。このユニテもカップマルタンの休暇小屋も、この「モデュロール」を基本に設計されています。