ヨーガンレール、ご存じですか?椅子のデザイナーに建築家が多いことはすでにおわかりいただけたことでしょう。ところが、彼は「64CHAIRS」に登場するただ一人の服飾のデザイナーです。日本をこよなく愛し、日本の布・染にこだわる彼の服やアクセサリーのファンの方、たくさんいらっしゃいますよね。そのヨーガンレールがデザインしたスツールです。
「私はテーブルのまわりに同じ椅子を並べるのは、あまりすきじゃない。いろんな国のいろんなスツールが並んでいて、高さもいろいろあって・・・」
「アフリカで見つけたのは好きだったけど、テーブル用には低すぎました。だから自分でつくってみたんです。」
無垢の木を使い、自身でゆがみぐあいまで描いた図面をもとに、インドネシアの職人が作るスツールに、彼のこだわりを感じます。

彼のもの作りに対する考え方には、たいへん共感するものがあります。アフリカンテイストにアジアンテイスト、なんとも魅力的なスツールたちです、ひとつひとつのスツールにそれぞれの表情があり、エキゾチックな世界にひき込まれます。彼の素晴らしいセンスがあふれる作品です。
「・・・そうしないと、彼らは機械で作ったようにきれいに左右対称につくりたくなってしまうからです。」
それにしてもヨーガンレールさんよーくご存じですね、職人気質を。
「いびつの美学」これを思うとコンピュータの世界はまだまだ、いやきっと永遠に人間にはかないません。

いかがですこんなインテリアの部屋、みなさんも住んでみたくなりません?



Back