Le Corbusier, Pierre Jeanneret & Charlotte Perriand
(France)

Model No.B306,1928

Painted bent tubular metal frame with canvas covering painted sheet steel base

The first systemised tublar steel designs by Le Corbusier's studio appeared
in 1928 and were described as "equipement de l'habitation". The best known
of this furniture group is the B306 which has ergonomically resolved form.






ル・コルビュジェの chaise longue(シェイズ・ロング=寝椅子)です。20世紀最高の建築家といわれるル・コルビュジェは、帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトとともに日本の椅子の歴史にも深くかかわっています。「バタフライスツール」の柳宗理はコルビュジェに師事した板倉準三事務所の出身。「ララバイ」の中村好文、「コノイド」のジョージ・ナカシマはライトの弟子アントニン・レーモンドに師事した吉村順三事務所の出身。やはり建築家と椅子はきってもきれない関係のようです。上の「シェイズ・ロング」はスチール部分がかなりさびていますので、たぶん初期のモデルだと思われます。現在はこの右の写真(これもコルビュジェの椅子)のような、子牛の皮が張られています。みなさんもこの椅子をみかけたら、ぜひいちど座って(寝て?)みてください。人間工学に基づいて設計されたこの「シェイズ・ロング」は、あなたを一瞬のうちに静かな眠りの世界に誘うことでしょう。とっても気持ちいい寝心地ですよ、やみつきになること間違いなしです。


右はアルヴァ・アアルトの「シェイズ・ロング」、材はカンバです。ボキっと折れないのかって?アアルトはフィンランドの出身ですよ、フィンランドでさかんなスポーツといえば・・・そうです、スキー板の合板技術が使われているのです。木製のキャンティレバー(片支持)で人の体重を支えるには、それなりの秘訣があるんですね。これは私のかってな想像ですが、この曲線はスキーのジャンプ台をイメージしてデザインされたのではないでしょうか。そんな感じでしょ。いかがですアアルトさん、子供の頃からよくジャンプ競技とか見にいってたでしょ?



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